自由ヶ丘フェスティバルに向けて 陶芸作品の窯焼きを行いました 

 

自由ヶ丘には美術陶芸部があり、校内には陶芸専用の設備が充実していることは6月のニュースで紹介しましたが、年に一度の自由ヶ丘フェスティバルに向けて、着々と作品づくりを進めてきました。

自由ヶ丘フェスティバルを4週間後に控えた9月下旬に、部員たちが思いを込めて作ってきた陶芸作品を本格的な焼窯にて窯焼きを行いました。

 

 

 

30時間の窯焼き

 

校内にある電気窯や灯油窯では約12時間くらいかけて焼成するのですが、今回は地元の陶芸愛好家の方が所有されている本格的な焼窯を使わせていただきました。

焼窯での窯焼きは、窯の中の温度が1220℃になるまで薪をくべ続けることが必要なので、要する時間は30時間もかかるのです。

普段は授業の関係もあり、30時間の窯焼きをする時間はとれませんが、この日は月に一度の帰省日で学校は休みなので、部員たちは年に一度の恒例行事としての窯焼きを行うことを楽しみにしていたのです。

 

 

 

忘れられない体験

 

大切な作品をつくるためとは言え、そこには大変な作業が伴います。

30時間もの長い時間、窯の火を燃やし続けるためには、燃料となる薪の量も相当必要になります。

なので、部員たちは交代で薪をくべながら火の番をしたり、薪を割ったりと、とにかく大変な作業です。

そして、窯の中の温度が1220℃に達した30時間後、やっと薪をくべる作業が終わりました。

その後は自然消火を待ち、作品たちはそのまま10日間、窯の中に入れておきます。

10日後、やっと作品たちの窯出しを行い、完成品としての作品を手に取ることができるのです。

 

  

 

 

良い作品に仕上がりました

 

これだけの時間と労力をかけて作り上げた作品なので、部員たち一人一人の熱い期待に応えるように、それぞれが素晴らしい仕上がりで完成しました。

作品は大型の花瓶や壺から小型のお皿や湯呑など、バラエティに富んでいますが、どれも窯焼き特有の還元焼成の効果で電気窯では出せない独特の渋みのある風合いをまとっています。

毎年、ご厚意で窯焼きをさせていただいている所有者の方も、今年も良い作品ができて良かったと一緒になって喜んで下さいました。

年に一度の部員たちの窯焼きを楽しみにしてくれているという言葉に部員たちも感謝の気持ちでいっぱいです。

 

  

 

 

自由ヶ丘フェスで展示します

 

今回、苦労の末に完成した作品たちは、10月20日の自由ヶ丘フェスティバルで展示させていただきます。

作品だけを見てもわかりませんが、部員たちの努力と地域の方の協力のお蔭で完成した自慢の作品たちなので、当日お時間のある方は是非とも自由ヶ丘フェスティバルにご来場ください。

保護者の方のみならず、このニュースを見ていただいている方であれば、どなたでも大歓迎でお待ちしています。