「再生医療」について学ぶ 岡山理科大学の再生医療研究室を訪問しました 2019.02.02
前日に3年生が退寮し、2年生が海外研修旅行に出発した1月28日(月)、啓光寮の知的活動チーム1年生8名が岡山理科大学を訪問しました。
岡山理科大学について
岡山理科大学は1964年に設立された岡山県岡山市にある私立大学で、7学部21学科を構えています。
2007年に設置された工学部生命医療工学科では、医学・生物学と工学の融合領域として、人工臓器や超音波診断装置といった最新医療機器の開発や、再生医療に関する基礎研究が展開されているとのことです。
岡山理科大学様は、本校の教員の出身大学であるというご縁から、これまでにも出張講義や研修を行っていただいている、とてもありがたい存在です。
iPS細胞を学ぶ
はじめに訪れたのは、再生医療研究室です。
専門の教授により、「再生医療」とはどのようなものなのか研修を行っていただきました。
「再生医療」とは、臓器や組織の欠損や機能障害に対し、人工的に作られた幹細胞を用いて、失われた人体機能の回復を目指す医療です。
2006年に京都大学の山中伸弥教授らが作製に成功し、2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞されたことで有名な「iPS細胞」はこれからの「再生医療」で最も期待される幹細胞の一つです。
研修では、「iPS細胞」のメカニズムや具体的な医療への応用や課題について説明していただき、将来理系を志す生徒たちは、食い入るように説明に引き込まれていました。
細胞増殖実験
研修後に、普段研究室で行われている細胞の増殖実験を行わせていただきました。「再生医療」の研究では、サンプルとなる細胞が大量に必要となります。
今回の実験の目的は、その細胞の増殖でした。
具体的には、細胞が入っている容器にトリプシンというたんぱく質分解酵素を注入することで、培養細胞を分離、増殖させるという内容でした。
生徒が顕微鏡で観察した結果、細胞が分離した様子が確認され、細胞増殖実験を無事成功せることができました。
卒業後の人生へ向けて
自由ヶ丘では卒業後の進路について1年生時から面談を重ねていきます。
早い段階から卒業後の進路を意識し、学校の授業とは違う学びの機会を持つことはとても重要な事です。
今回の岡山理科大学訪問のように、実際に学びの現場へ足を運ぶ機会等を通じて、深く学びたいと思える分野を見つけることがより良い進路実現に繋がるのではないでしょうか。
自由ヶ丘では今回のような知的活動や文化芸術活動のみならず、野球部では一線級で活躍されている大学生を招いてのコーチングを実現したり、様々な分野で活躍されている方々と交流する機会を作ることを大切にしています。
自由ヶ丘を巣立っていく生徒たちが、広い視野を持ち、様々な分野で活躍していくことを心から願っています。
岡山理科大学HP
京都大学iPS細胞研究所HP
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/
再生医療とは