自然科学サークルが全国水生生物調査に参加しました 

 

 

少し前になりますが、9月17日(月祝)に自然科学サークルの有志メンバー8名が、休日の校外活動の一環として、自由ヶ丘の近くを流れる菅生川にて、全国水生生物調査を行いました。

 

 

 

全国水生生物調査とは?

 

全国水生生物調査とは、環境省が年に1回実施している、河川に生息する生物の種類や数の調査で、それを基に河川の水質を総合的に評価する指標としているのです。

この調査では指標となる生物が29種類に指定されており、川の中にこれらの生物が生息している種類と数から、川の水の汚れの程度をはかります。

それによって、その川の水質階級がⅠからⅣ階級までに区別されることとなるのです。

 

 

 

さあ調査をはじめよう

 

言葉で説明すると、少し堅苦しく思うかもしれませんが、調査の目的はともかく、調査自体は楽しくやらなければ意味がありません。

調査の方法はとても簡単です。

まず、調査をする川の下流側に網をおきながら、底の石を静かに取り上げて、バケツの中にいれます。

さらにシャベルで川底をかきまぜて、流れてくる生物を網で受けるという感じです。

そして、つかまえた生物を種類ごとに分類分けしながら、記録用紙に書き込みます。

 

  

 

 

菅生川の水質は・・・

 

つかまえた生物は、アメンボやサワガニ、メダカや川エビなどでした。

この中で、水質環境を分類する上で代表的な生物がいます。

それは、サワガニです。

サワガニは、川遊びなどをする時によく見かける生物なので、珍しい生物ではありませんが、実はきれいな水質の川にしか生息しないのです。

逆に、今回の調査では見つかりませんでしたが、きれいな川にしか生息しない印象のゲンジボタルなどはきれいな川だけでなく、家庭排水が流れる田園地帯の里川まで広く生息しているらしいのです。

よって、菅生川の水質は最上級の階級Ⅰと分類され、地域の自然がきれいに保たれていることに、メンバーはとても喜んでいたのが印象的でした。

 

 

 

 

もっと自然を科学するぞ

 

今回の調査は比較的短時間で、学校からも近い場所で行いましたので、ちょっとした遠足のような感じで気楽に行うことができました。

自由ヶ丘のある姫路市は山や海や川、自然がいっぱいの素晴らしい町です。

自然の中には、色々な生物が生きており、自然科学サークルのメンバーの好奇心も尽きることはありません。

これからも、色々な場所に出かけて行って、自然を科学しながら、新たな学びを探求していきたいと思います。

 

【リンク】
全国水生生物調査のページ