岡山理科大学 「再生医療」研修を終えて 

 

先日紹介しましたとおり、1月28日(月)、啓光寮 知的活動チーム1年生8名が、岡山理科大学を訪問しました。今回は、研修を終えた教員・生徒のアフターワークの様子とコメントを紹介いたします。

 

 

「再生医療」の現状と課題

 

「iPS細胞開発の研究が盛んに行われている「再生医療」ですが、課題も多いようです。

その課題とは「実用化」が進んでいないことで、現在日本で承認されている「再生医療」の製品は、4つのみだそうです。

他の医薬、医療機器の世界で見ると「再生医療」の規模は0.5%程度らしく、産業化、市場化が進んでいない状態であることがわかりました。

岡山理科大学の神吉 准教授によると、今後は「完全無菌の環境づくり」「治験数を増やし、安全性や有効性の証明」が求められているそうです。

 

 

 

 

顧問の先生より

 

今回引率したのは岡山理科大学OBである理科の故引 先生で、研修後にコメントを頂きました。

「個別訪問にも関わらず、時間をとって丁寧な対応していただきました。

企業や他大学との共同研究について、そして実際に研究がどう応用されるかを聞くことができ、生徒たちは喜んでいました。

私立大学ということもあり、きれいで整った設備に感動しました。

自身もさらに勉強を重ね、今後知的活動チームでどのようなテーマの研究を行っていくか決めていきたいと考えています。

 

 

 

 

生徒の感想

 

研修に参加した8名の生徒のコメントを簡単に紹介します。

「講義は時間が決まっていますが、研究は朝から晩まで続けられるのが魅力的だと感じました。理系の学びへの意欲が更に増しました。」

「機会があるからではなく、主体的に参加しなければならないと感じました。何をするにしても、PDCAを繰り返すことが重要だとわかりました。」

「他の大学にも行ってみたいです。教授がおっしゃられていた『研究が好きではないと出来ない』と言うことばが印象に残っています。将来大学では自分の好きなことを学びたいと強く思いました。」

「実際の現場で肌で感じることの大切さを知りました。」

「生物に限らず、様々な分野の実験に興味がわいてきました。」

「細胞についてもっと知識を深めていきたいです。」

「教授の『柔軟な思考が必要』とのことばに感銘を受けました。高校生活の中で意識していきたいです。」

「毒を使って抗体を作る実験をしてみたいです。もっと勉強をします。」

 

  

 

 

経験をどう生かすか

 

自由ヶ丘では学校外へ足を運び、見たことのない世界や学びを経験する機会がたくさんあります。

今回取り上げて様なアフターワークのような、校外での学びを学校生活に繋げることにも重きを置いています。

「経験」を「今後の挑戦」や「学校生活」といった未来の自分の行動に繋げることが、学校外へ出て活動することの本当の価値になるのではないでしょうか。知的活動チームは3月14日(木)に、神戸市の理化学研究所再生生命機能科学センターを訪問します。

普段から学習に熱心な生徒たちがどのような思いを抱き、将来につなげていく経験になるのか、とても楽しみです。

 

 

 

【外部リンク】

岡山理科大学

京都大学iPS細胞研究所 CiRA

再生医療とは

理化学研究所再生生命機能科学センター