理化学研究所 発生・再生研究棟 生命機能科学研究センターを訪問しました 

日本で唯一の自然科学研究所

 

今年3月、コンピュータサイエンス部が「スーパーコンピューター 京」のある理化学研究所(神戸市)を訪問させていただきました。今回は、「発生・再生研究棟」の中の「生命機能科学研究センター」を、自然科学サークル 他 理系生徒17名が訪問しました。

 

 

 

 

生命機能科学研究センター

 

ここは、生命現象のすべてを研究している機関で、ヒトの生誕から長寿の秘訣まで、生物の細胞から個体までを扱っています。「STAP細胞」で世界的に有名になったこの研究所で、サイエンスコミュニケーターの高橋氏に約1時間の講義をしていただきました。その講義は、個体・臓器・細胞・タンパク質・DNAの「生きている仕組み」を紐解く話から始まり、研究には「見る力(見識技術)」や「習う力(真似をしながらその仕組みを学習していく力)、そしてそれらを「操る力」が必要だという内容でした。講義後の質問時間には、ある生徒から「iPS細胞やES細胞になることのできない部位があるのか」という質問がなされ、「胎盤がその細胞にはなれない。その理由はまだ解明されていない」という答えを聞きました。他にも様々な質問がなされ、自然科学に対する生徒達の関心の高さや熱心さを感じました。

 

 

 

 

研究現場を見学

 

その後、館内の研究室の一室を見せていただきました。顕微鏡で観察したり、高精度の危機に触れたり、動物標本を見たりして、とても有意義な1日となりました。

 

       

 

これまでの活動が実を結び、本年度より「自然科学部」が新設されました。今後は大学と共同で再生医療について研究を始める計画です。本校の活動が生命現象研究の一助になればとの思い、現在新入部員の募集を進めています。

 

今回の訪問がきっかけで、サイエンスコミュニケーターの高橋 氏より、当研究所で発行されている新聞記事の作成依頼をいただきました。この新聞は、本年度から来年度にかけて、生命機能科学研究センターの広報資料として、来場者に配布されます。